優位個体の形質

そうした遠い昔の記憶が、インドの人々の脳裏に刻み込まれていたために、ヒンドゥー教の中から派生した仏教の神像でさえそういう表現をするのです。ところが不思議なことに、こうした征服l被征服という歴史がはっきりしない民族でさえ、同じような観念を持っていたようなのです。たとえば十五世紀から十六世紀にかけて、スペイン人が南米のインカ帝国に侵入したとき、先住民族であるインカ民族は、自分たちより背が高いスペイン人を、自分たちが崇拝する太陽神コンティキに重ねていたように思えます。インカ民族には、それまで一度も、他民族から侵略された経験がありませんでした。にもかかわらず、背が高いということは、優位個体であることを示すサインとして受け止められていたのです。つまり、これは国家、民族を問わない、普遍的なもののようです。○かならずしも背が高ければいいというわけではないが.・・・..もちろん、すべての女性が背の高い男性を求めているわけではありません。たとえば、〃大男、総身に知恵がまわりかね〃という言葉もありますし、英雄豪傑といわれている人の中には、そのものズバリ優位個体の形質をそなえていた人もいますが、現実にはそうでない人も少なくありませんでした。背の低い男性でも、社会の中で勝者になる可能性は少なくないのです。これには二つの理由があります。結婚後の生活で問題が発生し、解決しようとすると、また別の問題が出てくるかもしれませんが、←ここで相性ピッタリの結婚相手を見つければそんな心配は少しで済むでしょう。

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