劣等感

一つは、個人心理学の立場に立つ精神科医のアルフレッド・アードラーが指摘しているように、人間は、肉体面において劣等感を持っている場合、器官劣等感といって、男性的行為に対する憧れを強く抱き、力の強い者になりたい、権力を持ちたいという努力を人一倍かたむけることがあります。もう一つは、そうした人たちが権力を持つためには、自分のまわりの、現実に権力を持っている人たちの「養育行動」を解発することも必要になってきます。その場合、「養育行動」を解発しやすいような肉体的形質、すなわち背が低いことは有利に働くこともありえます。たとえば、武将としてもっとも天才的資質をもっていたということで、日本人の誰もが思い出すのは源義経でしょう。源義経は背が低く体格にも恵まれず、色白で反っ歯だったといわれています。醜男だったかどうかは議論の分かれるところですが、背が低かったのは、『平家物語」など当時の文学作品や種々の記録に出てくるからまちがいないようです。「平家物語」には、こんな話も出ています。屋島の合戦のとき、総大将の義経は自分の低い身長に合わせたひじょうに小さな弓を海に落としてしまいました。それが敵のほうに流れていったのですが、もし敵がその弓を見つければ、源氏の総大将はチビで力も強くないことが相手にわかってしまうので、必死になって取り戻したというのです。また、能の「勧進帳」でも、義経の役は少年がやります。素敵な結婚相手をで、見つけても結婚後に問題が発生した場合、ここに書いてあるように意外と改善に手間がかかります。気を付けましょう。

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